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【インタビュー記事36】ローカルからパラレルキャリアで挑む

最近ではよく耳にするようになった「パラレルキャリア」。これは副業とはまた違い、「報酬を得ることを目的にしない」というのが根底にあるようです。

 

今日お話するのは、まさにパラレルキャリアで働かれている佐藤彰悟さん。佐藤さんが今しているお仕事といえば、メインでは札幌にてウェディング業界に所属し、はたまたある時は就活などで悩める学生たちの相談役を買って出たり、東京の会社でも人事顧問としての顔を持つなど、札幌と東京の二拠点で活躍されている方なのです。

 

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そんな佐藤さんがどうして今のようなキャリアになったのか。

新卒入社で入った会社はパチンコ屋さん。転職を果たして入った2社目は海産物を売るITベンチャー、そして現在がウエディング関係の会社…と、並べてみても分かる通り全くの異業種です。

 

まずはパチンコに興味がなかったというのに新卒でパチンコ屋に入社したというその奇行からお話をお聞きしました。

 

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就活をしていた頃の佐藤さんは、確固たる軸を掲げていました。それは「広告」と「マーケティング」に携わるということ。

 

「そのパチンコ屋が『やりたいことをやらせてやる』と話していたんです。社長はカリスマっぽい人だし潰れることはないだろうなぁとも思っていました。初任給も高いですし(笑)」

こうしてパチンコ屋さんに入社したわけですが、『やりたいことをやらせる』と言いつつも、最初の1年はパチンコ屋さんの店舗にてホールスタッフとして勤務でした。

 


その理由についてこう語ります。

「というのも最終面接で社長と面談をしていた時に『俺が良いと言うまで現場にいろ』って言われたんです。それを言われる前に僕は『広告やマーケティングがやりたい』って言ってるのにそう言われて思わず『僕の話聞いてます?』って強面の社長に言い返したんです(笑)」と笑いますが、そういった佐藤さんの発言や態度に対し「俺にそんな態度を取る奴はこの会社に誰もいない」と気に入られたそう。


社長があの時「まずは現場から」と言った本当の意味としては「現場を知らずして広告は作れない」ということでした。


だからこそ、佐藤さんには現場を知り、現場心理を学んだ上でやりたいという業務を担ってほしかったのです。

その後佐藤さんが現場にいたのは1年ほどだったと言いますが、実はその間にひとつ面白い行動を取っていたのも佐藤さんらしいのです…

 

「現場にいる1年の間に、毎月社長室に遊びに行っていたんです。理由としては、社長に忘れてほしくないから、ですかね」

なんとも策士。

 

こうして毎月のように遊びに行く日々を過ごした1年後に「そろそろ本社に」と戻してくれたそう。

そしてようやく広報やマーケティングを経験することが出来、さらには、採用に関わる業務から残業が多い不採算の部署のサポートをしたりと本社にて中心人物として活躍していきました。

佐藤さんが入社した当初は全社員80名くらいだったのが、採用に関わるようになってからのものの、気づけばその人数は800人になっていたそう。そういった実績と経験を積み重ね、あっという間に13年の月日が流れていました。

 

 

 

すると次第に、こんな想いが浮かんできたのです。


「この成功体験を他でも活かしてみたい」


思い入れのある会社なのは事実。しかし30才頃から「このままだとずっとここに骨をうずめることになるのでは?」と思い始め、そしてついに35才の時に転職を果たします。

 

次なるステージは海産物のIT系?


こうして転職を果たし入社した会社は冒頭からもお伝えしている通り海産物を販売するIT系のベンチャーでした。


人事と広報をメインでやって欲しい、ということで入社を決めたものの、ベンチャーということもあり人手も少なく、ある時にはイベントでウニを焼いては売ったり、飛び込みで法人営業をしたり…色々な業務が待ち受けていました。

 


「ウニって焼くのが難しいんですよ(笑)」なんて当時の話に笑いを加えながら話してくれました。

 

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そんなイベントずくしの毎日が続き、出張で東京や大阪の物産展に飛び、全然家に帰れない時期もあったそうです。

 

そんな生活を続けていると「30代半ばでこんな生活をしていても良いのだろうか?」そんな考えが佐藤さんの頭をよぎります。



そして、佐藤さんの働き方を見ていた知り合いの方から「うちの会社に来なよ」と声をかけてもらえたのが、現在所属しているウエディング系の会社です。


今はここで5年半程働いており、人事と広報の業務を任されています。

 

様々な顔を持つ佐藤さんの正体とは


こうして現在は札幌のウェディング会社をメインとして働かれていますが、忘れてはいけないのが「パラレルキャリア」としての顔です。

 

この今いる会社は北海道でもまだまだ珍しい複業を推進している会社でした。

 

 

そこで佐藤さんが思いついたのは、

「これまでの人事の経験の中から学生たちのサポートがしたい」ということ。

 

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「例えば、ポテンシャルはあるのにいざ就活となると、なんとなく大手企業に入ってしまうっていう学生さんなどもたくさん見てきて、もったいないなぁと思っていたんです」


人事を長くやっていた時から抱えていたモヤモヤ。

 

地域貢献としても、何かできないかと思い札幌で立ち上げたのが「就カフェ」というものでした。立ち上げからすでに4年経っています。

 

「就カフェは毎年50〜80人の就活生が所属するインカレサークルで、普段は全員グループLINEで繋がっています。毎月一回『定例カフェ』というイベントで全員が顔を合わせ、就活準備のセミナーを受けるほか、毎回色んな人の方をお招きし、メンバーに『しくじり先生』のような話をしてもらってリアルな体験談を共有してもらっているんです」

 

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本業だけではなく、学生のためにと頑張る佐藤さん。

 

学生さんたちから会費は1円もいただいていません。


ひとつ気になったのが、一番最初はどうやって学生を集めたのか?でしたが、それは本業にも繋がっていたそう。

 


今の会社にインターンとして来ていた学生に声をかけていったところから始まりした。その後友達が友達を呼んで…というかたちで広まっていきましたね」


そういった活動をしていくうちに、活動の幅も広がり自治体とも一緒に活動ができるようになったと言います。

 


「北海道の自治体が抱えている課題に取り組むというインターンを企画したりしました。公務員か民間で迷っていた学生には、とても良い経験になったようです」

 

佐藤さんは学生さんたちに「まわりとか大人が敷いたレールを歩くのではなく自分で決めてほしい」という強い想いを抱いています。それは、就カフェを4年続けてきたからこそ、その想いは強くなっていくようです。

 

「4年もやっていると、自分の意思ではなく誰かの言われた通りに進んでいった人が辛い目にあう場面をたくさん見てきましたから」

 

 
逆に4年もやっているからこその嬉しい出来事も最近あったそう。
 
「就カフェの一期生で結婚した子がいて、その子が今僕がいるウェディングの会社で式を挙げることになったんです。4年もやっているとそういうこともあるんだなぁと思いましたね」
 
 
 

佐藤さんがしっかり学生さんとも繋がり続けた賜物でもあるのでしょう。

こうして本業にも繋がることは、大きな財産でもあるはず。

 

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パラレルキャリアの生活


これらの他にも、東京の会社でも人事顧問をしているなどしていますが、お休みはしっかり取れているの?など、そのハードそうな生活面も気になってしまいますが、佐藤さんいわくしっかりお休みも月8日は取り、家にも平均的な時間には帰れているそう。

 

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東京の会社には月に7日くらい行そうですが、まさに都会とローカルの二拠点生活をしているからこその視点についても教えていただきました。


「札幌はコンパクトシティなので、車で1時間いけば海も山も湖も、とあるのに都会な部分もある。家賃も安いから住みやすくて、ランニングコストがかからないですね。東京は刺激的なまちだけど、住むのは厳しい」

 

佐藤さんはさらに言葉を続けます。

 

「東京行ったら重宝されること多々あるんですよね。地方の情報を教えてって言われることも多いんですよ」

 

さらにその、札幌も含めローカルと言われている人の働き方についてもこう述べます。

 

「暮らしはローカルで、仕事は全国からとってるっていうのが実現できればもっとみんなローカルに帰ってくるんじゃないかなとは思っています」

そういう働き方の人が増えたらいいなぁと、佐藤さんは願うばかり。

 

一体何者なんだと言わんばかりの佐藤さん。

 

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これからも多拠点で生活をしていくようですがそれに対しても「東京が偉くて地方が下と言われるような構図を覆したい」という想いも秘められているそう。

 

「ローカルの魅力を発信しつつ、自分がローカルに住みながら、全国から仕事をとってくる姿を多くの人に届けたいですね」そう明るく話す佐藤さんに続く人が、これからどんどん現れていきますように。

 

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佐藤さんのツイッターはこちら

佐藤 彰悟|かたわら (@sho_trip) | Twitter