暮らしと旅と、私の記録。

旅行に行った場所とか、家のことについてなどなど。道産子サラリーウーマンがお届けする素晴らしき日常

人生初、タップダンスをやってみた。

タン タン トン コン カッ

 

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靴の裏に金属板が取り付けられたシューズ。履いてみると、欲しかったオモチャが手に入った時のような、好きな人とデートの約束を取り付けた時のような、なんだかそんなワクワクした気持ちが私の心を包み込んだ。

その靴を履いて、軽やかに踊る人の真似をしてみた。

先程まで聞こえていた、この靴が奏でる音が私の足元からは聞こえてこない。


ただ単純に、金属板がついている部分を床に叩けばいいものと思っていた。いや、確かにそれはその通り。

タン タン トン コン カッ


見よう見真似でやってみるも、同じ音が出ない。足に集中しすぎて、次の振りになかなかいけない。

それと同時に、爪先と踵だけに取り付けられた金属が、どうして色んな音の種類を出せるのかという驚きも隠せない。


タップダンスに挑戦してみた経緯


私の友人に誇るべきタップダンサーがいる。
彼女はもともとはバレリーナ。単身ニューヨークへダンス留学をした際にタップダンスと出会い、魅了されてしまったのだとか。

今ではまだまだダンスの普及もままならない北海道の地で、このタップダンスとやらを広めようと奮闘中の彼女。こんな機会もないし、と私も小さな新たな挑戦をしてみることにした。

 

その友人がタップダンスのレッスンを受け持ち始めたと聞いた時、すぐに「行きたい!」と思った。でも、その時の私は紛れもなく口だけの女だった。

 

仕事が忙しいから
レッスンの会場が遠いから
そんな言い訳ばかりを並べていた自分を奮い立たせ、ひとまず予約を決行。

予約さえしてしまえば、あとはもう行くしかないのだ。

 

迎えた当日

 

仕事終わりの私は、ロッテリアで急ぎてりやきバーガーを頬張り水で流し込み地下鉄へと急ぐ。

 

かつて学生時代に使っていた路線。ほんの少し懐かしい気持ちが心をかすめる。

少し出口に迷いながら地上に出て、早速Googleのナビを頼りに足を進めた。

 

着いた先は、ビルの一階。
自動ドアを抜けるとすぐに目の前にスタジオが広がっていた。
と同時に、奥の部屋から友人が顔がひょっこり。

 

他の生徒さんもいる中、ど素人もいいところな私が耐えられるだろうかなんて不安も友人の顔を見て少しだけ吹っ飛んだ…が、「ついに来たんだ」という緊張感も生まれたのは正直なところ。

 

友人に受付をしてもらいながら私の靴のサイズのタップシューズを受け取る。


「初タップ、おめでとう」
友人はそう言って笑顔で私を迎え入れてくれた。


さあ、レッスンが始まる


まずは肩慣らし、ならぬ足慣らしとしてウォーミングアップ。


片方の足を重心にし、もう片方の足をブランコのようにブラブラさせながらも、床を突いていくこの一見簡単な行為が、10回も20回も続くとそれはもう普段使わない筋肉たちが途端に悲鳴を上げ始めるのである。

 

どうやらタップダンスはヒップアップに効果的らしい。なるほど、と思うくらい私のおしりから太ももの外側にかけて心地よい筋肉の悲鳴が聞こえてくるようだ。

 

ウォーミングアップをしながら、一曲踊りましょうということでミュージカルCATSの振りを教わる。このミュージカルは、私も友人も大好きな一作で、互いにとても大切にしている作品なのだ。

 

「今日、私の友人が来てくれているのでこの曲を踊りたいと思って!」

と溢れんばかりの笑顔で、粋な計らいをしてくれた友人。ただただ嬉しかった。

そんな大好きな曲と共にタップダンスを続ける。

 

タン タン トン コン カッ

 

まったくもって、私が出したいと思う音がうまく出せない。タップダンスは足首の力を抜いて!と友人は言うが、力を入れなきゃ力強い音が出ないし、音に気を取られて振りを忘れてしまう。

 

それがまた、とにかく悔しい。

 

見ている分にはそう難しいことはないはずなのに、やってみると全く違う。

 

悔しい
でも、楽しい。

 

とにかくその感情の繰り返しだった。気づいたらあっという間に1時間半。足を中心に踊るダンスであれど、私の体からは汗が流れ出していた。

 

最近ジムも辞めてしまい、運動という運動をしていなかった私にとって久しぶりに感じる心地よい疲労感だった。

 

思うように音が出せない
そこを追究したくなる。

 

もしかしたら、もしかして
タップダンスに魅力されてしまったのかもしれない。

 

レッスン終盤、通しで踊った時に撮影させてもらった動画を帰りの地下鉄でひたすら見続けた。

きっと私はまたあのレッスンを受けに行くだろう。

「行きたい!」と言って行動せずにいた自分に言いたい。挑戦してみて損はないから。行動しないと何も始まらないから、と。

 

そう、全ては行動。
色んなことに興味を持って行動してみるということが、人生の財産となっていくのだなぁと久しぶりに身をもって感じる出来事だった。

 

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実はタップダンスのレッスンを予約しようと思った際、私の行動を後押ししてくれた一冊の本があるんです。

堀江さんと、キンコン西野さんの
「バカと付き合うな」

バカとつき合うな

バカとつき合うな

 

 とても読みやすい本なのでおススメです。
もちろん読みやすさだけでなく、中身も面白い。
行動した者勝ちなのだ、ということを教わった気がします。

何かを始めたいと思っているけど、なかなか行動に出せないんだ…そんな方にぜひ読んでもらいたい一冊です。